増え続ける集中豪雨 あなたの家は、次の大雨に備えられていますか?

増え続ける集中豪雨 あなたの家は、次の大雨に備えられていますか?


防災コラム

増え続ける集中豪雨
あなたの家は、次の大雨に備えられていますか?

2025年7月掲載 読了目安:約5分 監修:防災・水害リスク対策チーム
「昔はこんなに降っていたっけ?」
そう感じた経験のある方は多いのではないでしょうか。実際、その感覚は正しいのです。日本の集中豪雨は、データが示す通り確実に増加・激化しています。今回は、近年の豪雨被害の実態と、私たちにできる備えについてお伝えします。

「激しい雨」は約1.4倍に増えた

気象庁のアメダス観測データによると、1時間に50mm以上降る「非常に激しい雨」の発生頻度は、1976年以降の統計において有意な増加傾向にあります。統計開始から最初の10年間と直近の10年間を比較すると、その発生回数はおよそ1.4倍に増加しました。

×1.4 1時間50mm以上の
激しい雨の発生頻度増加
(過去約50年間の比較)
×1.7 1日200mm以上の
大雨を観測した日数増加
(過去約120年間の比較)
×2以上 21世紀末の予測
温暖化が進んだ場合の
短時間強雨の発生頻度

さらに注目すべきは、雨の降らない日は増える一方で、降るときは極端に降るという「極端化」が進んでいる点です。大雨以外の普通の雨の降る日数は100年あたり9.4日の割合で減少しているにもかかわらず、大雨の日数は増加しています。これは、雨の降り方そのものが根本的に変化していることを示しています。

⚠ 将来予測はさらに深刻

有効な温暖化対策が講じられない場合、21世紀末には1時間50mm以上の短時間強雨の年間発生回数が現在の2倍以上になると予測されています。水害リスクはこれからも高まり続ける可能性があります。

近年、相次ぐ記録的豪雨災害

統計上の数字だけでなく、実際の被害も毎年のように更新されています。以下は近年の主な豪雨災害の記録です。

2024年9月
能登半島・石川県大雨

前線の影響により石川県を中心に記録的な大雨。元日の地震で被害を受けた地域に再び水害・土砂災害が追い打ちをかけた。

2024年7月
東北地方・山形・秋田大雨

梅雨前線の活発化により山形県・秋田県を中心に記録的な大雨。山形県では最上川中流や鮭川などで氾濫が発生し、死者3人、浸水・損壊家屋1,600棟以上の被害に及んだ。秋田県でも子吉川が氾濫し死者2人。

2023年7月
秋田県・記録的大雨

梅雨前線の停滞による大雨で、秋田県では72時間雨量が400mmを超える地点が相次ぎ、各地で観測史上1位を更新。緊急安全確保(警戒レベル5)が発令された。

2022年9月
台風15号・静岡・愛知豪雨

台風15号の接近により、愛知県・静岡県を中心に記録的な大雨。市街地での広範な浸水被害が発生した。

2020年7月
令和2年7月豪雨

九州をはじめ中部・東北地方にかけて広域で発生した大規模な豪雨災害。熊本県では球磨川が氾濫し、甚大な被害をもたらした。

「水害が発生する可能性のある地域は、
全国の市区町村の98%以上に及ぶ」

なぜ集中豪雨は増えているのか

この変化の背景には、地球温暖化の影響が大きく関係していると考えられています。気温が上昇すると大気中に含まれる水蒸気量が増加します。その結果、一度雨が降り出すと、短時間に多量の水分が集中して降下しやすくなるのです。

また、線状降水帯と呼ばれる、帯状に発達した積乱雲群が同じ場所に長時間とどまる現象も近年注目されています。線状降水帯が発生すると、狭い地域に数時間で数百mmもの雨をもたらすことがあり、河川氾濫や土砂災害のリスクが急激に高まります。

さらに、都市部では地面がアスファルトやコンクリートで覆われていることで、雨水が地中に吸収されにくく、短時間で排水能力を超えた水が一気に地表を流れる「都市型水害」も深刻化しています。

自分の家の水害リスクを知ることが第一歩

水害リスクは「川の近くでなければ安心」という話ではありません。冒頭でご紹介した通り、日本の市区町村の98%以上が何らかの水害リスクを抱えています。都市部のマンションや戸建て住宅でも、以下のような被害が起こりえます。

  • 玄関・勝手口からの浸水(床下・床上浸水)
  • 排水口の逆流による地下室・駐車場への浸水
  • 窓・サッシのすき間から雨水が侵入
  • 車両水没や地下駐車場の冠水
  • 近隣からの流れ込みによる敷地内冠水

まずは自宅・職場周辺のハザードマップ(国土交通省「重ねるハザードマップ」で確認可能)で、洪水・内水浸水のリスクエリアを把握しましょう。そのうえで、ハード面での備えが被害を大きく左右します。

「逃げる」だけでなく「守る」備えを

避難は最重要ですが、避難できない状況での被害最小化、また帰宅後の2次被害防止のためにも、物理的な浸水対策は欠かせません。近年では、個人でも取り付けやすい浸水防止製品が充実してきています。

  • 防水板・止水板:玄関や車庫シャッター前に設置。水の浸入そのものを物理的にブロック
  • 止水袋・吸水土のう:水を含むと膨らむ素材で、必要な場所に素早く展開できる
  • 排水口逆流防止栓:下水道が逆流する内水氾濫に効果的。後付けで設置可能
  • 窓・サッシ用防水テープ・コーキング材:既存のすき間を塞ぐ手軽な対策
  • ポータブルポンプ:侵入した水を素早く排出するための必需品

これらは「もしもの備え」ではなく、今や「毎年の備え」です。梅雨・台風シーズン前に設置・点検しておくことで、被害を大きく軽減できます。

浸水防止グッズ、揃えていますか?

当ショップでは浸水防止シート・浸水防止パネルなど、
家庭用・法人用の浸水対策製品を取り揃えています。

製品ラインナップを見る →

【参考資料】
気象庁「日本の気候変動2025 —大気と陸・海洋に関する観測・予測評価報告書—」/ 国土交通省 国土交通白書2022「1 気候変動に伴う災害の激甚化・頻発化」/ 環境省 脱炭素ポータル「日本の気候に起きている変化とその影響(2024年版)」/ Yahoo!天気・災害「大雨の災害記録」/ 東京海上ディーアール「令和6年7月25日からの大雨による被害と水害への備え」

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